【行動経済学×消費者心理】売れる理由は“心理”だった。意思決定メカニズムを解説する話 -後半-
マーケティングやSNS運用、Web施策に取り組むうえで、「ユーザーにどう判断されるか」まで意識できていますか?
どれだけ優れた商品やサービスであっても、最終的に選ぶのはユーザー自身です。
そしてその意思決定は、必ずしも論理だけで行われるものではなく、感情や思い込みといった心理的要因にも大きく左右されています。
だからこそ重要になるのが、行動経済学と消費者心理の理解です。
ユーザーがどのように考え、どのような基準で選択しているのかを捉えることで、施策の精度は大きく変わります。
今回は、意思決定のメカニズムを理解するためのポイントを3つに絞って解説していきます。


1 ”意思決定のメカニズム”とは?
意思決定のメカニズムとは、人が「行動するまでにどんな心理をたどるのか」という流れのことを指します。
例えば…
・なぜその投稿をクリックしたのか?
・なぜ申し込みという行動に至ったのか?
・なぜ途中で離脱してしまったのか?
こうした行動には必ず理由があり、そしてその多くは、消費者心理によって説明することができます。
人は常に合理的に判断しているように見えて、実際には感情や思い込み、周囲の影響といった“無意識の要素”に大きく左右されています。
つまり、ユーザーの行動を理解するためには、目に見えるデータだけでなく、その裏にある心理の動きに目を向けることが重要なんです!

2 ”消費者心理” × “行動経済学”とは?
行動経済学とは、経済学と心理学を組み合わせて、人の意思決定の仕組みを解き明かす学問です。
一方で消費者心理とは、商品やサービスを選び、購入する際に影響を与える“心理的な要因”を指します。
人は常に合理的に判断しているわけではなく、感情や思い込み、周囲の影響などによって意思決定をしているため、この2つは密接に関係しています。
だからこそ、その判断の積み重ねが「クリックする」「購入する」「離脱する」といった行動につながっているんです!
行動経済学はマーケティングにおいても、ユーザーの「無意識の判断」を理解するうえで、非常に重要な考え方ですし、消費者心理を理解することで、ユーザーがどのような理由で行動しているのかが見えてくるため、2つを学ぶ上でより的確な訴求や施策設計が可能になります!
3 意思決定のメカニズム3選
これまでご紹介した”行動経済学”、”消費者心理”を踏まえて、ここからは意思決定のメカニズムについて詳しくご説明していきます!
4-1 アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に提示された情報(価格や条件など)が基準となり、その後の判断に影響を与える心理のことを指します。
人は無意識のうちに、最初に見た数字や情報を“基準(アンカー)”として捉えてしまうため、同じ内容であっても提示の仕方によって印象が大きく変わります。
例えば、価格を伝える場合ではこのように印象が変化するんです!
≪応用例≫
✘「月額8,000円です」
〇「通常は月額15,000円ですが、今なら月額8,000円です」
先に高い価格を提示することで、「8,000円はお得だ」と感じませんでしたか?
アンカリング効果は、“情報をどの順番で見せるか”によって、受け取られ方が大きく変わるのが特徴です。
そのため、価格や条件を伝える際は、単に情報を提示するのではなく、見せ方や順番を意識することが重要になります。

4-2 デコイ(おとり)効果
デコイ効果とは、売りたい商品をより魅力的に見せるために、あえて“おとりとなる選択肢”を用意し、ユーザーの意思決定を誘導する心理テクニックです。
人は複数の選択肢があるとき、単体で判断するのではなく、「他と比較してどうか」で価値を感じる傾向があります。
そのため、あえて“中途半端な選択肢”を加えることで、本命の商品がよりお得に見えるようになります。
例えば、サイズ展開のある商品ではこのように活用します!
≪応用例≫
Sサイズ → 350円
Mサイズ → 650円(おとり)
Lサイズ → 700円 ⭐本命
この場合、Mサイズは価格とボリュームのバランスが悪く見えるため「それならLサイズの方がお得」と感じ、Lサイズの購入率が上がります。
このようにデコイ効果では、“比較対象を意図的に設計することで、選ばせたい選択肢へ誘導する”ことが可能になります。
なお、デコイ(おとり)は必ずしも選ばれる必要はなく、本命の価値を引き立てる役割として設計することが重要です。
4-3 フレーム効果
フレーム効果とは、同じ内容であっても、伝え方(フレーム)によって受け取り方や判断が変わる心理のことを指します。
人は情報をそのまま受け取るのではなく、「どのように表現されているか」に大きく影響を受けます。
そのため、内容が同じでも、ポジティブな言い回しかネガティブな言い回しかによって、印象が大きく変わるんです。
下の例のうち、あなたはどちらに”前向き”な印象を感じましたか?
≪例≫
✘「20%の人は効果がありません」
〇「80%の人が効果を実感しています」
どちらも同じ事実を伝えていますが、「後者のほうが前向きで安心感があるな…」と、感じませんでしたか?
このようにフレーム効果では、“何を伝えるか”だけでなく、“どう伝えるか”が意思決定を大きく左右するのが特徴です。
そのため、ユーザーに伝える際は、情報の内容だけでなく、表現の仕方まで意識するようにしましょう!

5 意思決定のメカニズムまとめ
今回ご紹介したように、ユーザーの意思決定は単なる論理だけでなく感情や心理的なバイアスに大きく影響されています。
≪意思決定のメカニズム≫
・アンカリング効果 → 「損をしたくない」という心理
・デコイ(おとり)効果 → 「みんなが選んでいるから安心」という心理
・フレーム効果 → 「今のままでいたい」という心理
これらを理解することで、なぜその行動が起きたのか/起きなかったのかを、より深く捉えることができます。
感覚ではなく“心理の仕組み”を味方につけて、より効果的な施策につなげていきましょう!
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